高橋義郎のブログ

経営品質、バランススコアカード、リスクマネジメント、ISO経営、江戸東京、などについてのコミュニティ型ブログです。

桜美林大学「第3回マネジメントシステム・コーディネーター養成講座(2019年8月)」開催案内

◆講座の概要
国際標準、ISOマネジメントシステム、経営品質、バランススコアカードなどのマネジメントシステムを利活用し、経営者の立場に立ち経営の視点を持ってマネジメントシステムの企画・構築・運用・改善ができる人財の育成や、中小企業の次世代事業継承者の能力やスキルを向上させるプログラムを提供。大学院経営学研究科とエクステンションセンターが企画・運営し、修了者には、桜美林大学長が修了証を交付し、本学認定資格「マネジメントシステム・コーディネーター」が取得できます。

◆開催要領
・定員:10名(最少開講人数5名)
・受講料:150,000円(消費税込み、講座開催中の昼食付)
・日程:2019年8月14日(水)~21日(水)(土日を除く6日間の集中講座)
・会場 :桜美林大学新宿キャンパス(最寄り駅:JR大久保駅、新大久保駅)

◆募集要領
・応募資格:ある程度の企業勤務経験や経営知識を有すること。
・講座のお問い合せ先:大学院経営学研究科(担当:高橋)
           ℡:090-3964-7431、e-mail:ytakaha@obirin.ac.jp
・講座のお申込み先 https://www.obirin.ac.jp/extension/school/yotsuya/course/biz/Y19900.html

◆主な講座内容
・講義プログラムや講師、諸事情により一部変更されることがあります。
・括弧内は予定担当講師の皆様です。
・時間割:①8:50-10:30, ②10:40-12:20, ③13:10-14:50, ④15:00-16:40, ⑤16:50-18:30

Ⅰ.1日目(8月14日) 『マネジメントシステムの新潮流を理解する』
①開講、オリエンテーション、MSコーディネーターと全体最適化経営論(桜美林大学大学院経営学研究科長、大学院教授陣) 
②グローバルな視点から見る国際標準化とマネジメントシステムの新潮流(経済産業省様)
③国際標準化戦略の新潮流と対応する人財育成(桜美林大学大学院経営学研究科教授陣) 
④ISOマネジメントシステムの新潮流(日本マネジメントシステム認証機関協議会様)
⓹経営品質向上マネジメントシステムの新潮流(日本経営品質賞連携講師様)

Ⅱ.2日目(8月15日) 『財務目標を達成する非財務成果実現のマネジメントシステム設計論を理解する』
①経営及び財務分析とマネジメントシステム論(桜美林大学大学院経営学研究科教授陣)
②バランススコアカードの利活用によるマネジメントシステム強化論(同上)
③財務目標を達成する非財務目標及び成果を実現するマネジメントシステム設計論(経営品質協議会連携講師様)
④同上:主要な理論と手法の理解(同上)
⓹同上:理論と手法を用いた演習と成果共有と解説(同上)

Ⅲ.3日目(8月16日)『マネジメントシステムを経営戦略に結びつける』
①ビジョナリー経営と戦略マネジメント関係論(桜美林大学大学院経営学研究科教授陣)
②経営戦略策定とマネジメントシステム(首都大学非常勤講師・富士ゼロックス総合教育研究所様)
③同上:主要な理論と手法の理解(同上)
④同上:理論と手法を用いた演習(同上)
⑤同上:演習成果の共有、解説、総括(同上)

Ⅳ.4日目(8月19日)『マーケティングとリスクのマネジメントの仕組みと活動を経営成果に結びつける』
①マーケティング戦略とマネジメントシステム(桜美林大学大学院経営学研究科教授陣)
②同上
③リスクマネジメントを経営の成果に結びつける(同上)
④同上
⑤同上

Ⅴ.5日目(8月20日)『ケーススタディによる演習「マネジメントシステムによる経営課題解決の提案書を作成する」
①経営課題解決提案書作成とコーチング(桜美林大学大学院経営学研究科教授陣)
②同上
③発表:経営課題解決提案書の発表と講評(同上)
④同上
⑤最終課題説明、事例解説、課題取り組み開始(同上)

Ⅵ.6日目(8月21日) 『最終課題:マネジメントシステムによる経営課題解決の提案書を作成する』
①5日間の講座の振り返り(桜美林大学大学院経営学研究科教授陣)
②経営課題解決提案書作成とコーチング(同上)
③発表:経営課題解決提案書の発表と講評(同上)
④同上
⓹総括「振り返り、総評、修了書授与、閉講(同上)

(以上)

桜美林大学ビジネス科学研究所開設記念講演会(7月6日無料)開催のお知らせ

桜美林大学は、2019年4月1日より新宿に新しいキャンパスを開設し、ここにビジネスマネジメント学群と大学院経営学研究科が移転しました。これを契機に、経営学研究科にMBAプログラムを開設し、合わせてビジネスをめぐる基礎的な諸問題を科学的に研究し、成果を実務での実践の観点を交えて再構成し、広く社会に発信することを目的とした桜美林大学ビジネス科学研究所を設置しました。つきましては、その開設記念講演会を無料開催することにいたしますので、ご案内いたします。経済産業省国際標準課長の黒田浩司氏からは、(仮題)「我が国における国際標準化の重要性と競争力強化の取り組み」という演題でご講演いただきます。ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせのうえ、ご来場を賜りますよう、お願いいたします。

◆名称: 大学院経営学研究科ビジネス科学研究所開設記念講演会
◆日時: 2019年7月6日(土)13時~17時
◆会場: 桜美林大学新宿キャンパス(JR大久保駅・新大久保駅下車)
       (住所:東京都新宿区百人町3-23-1)
◆主題: ボーダレス時代の経営に向けたパラダイムを探る
◆プログラム    
1.基調講演「世界経済の動向と令和の経営」
      13:10 矢野 誠氏(経済産業研究所所長・上智大学特任教授)
2.第一部「企業の体質と競争力の強化に向けて」
      14:00 ①久保利英明氏(日比谷パーク法律事務所代表弁護士) 
      14:40 ②黒田浩司氏(経済産業省産業技術環境局国際標準課長)
3.第二部「パネルディスカッション・新時代の経営実践と課題」
      15:30 ①基調講演 竹内成和氏 (みらかホールディングス代表取締役社長)
      16:00 ②パネルディスカッション
      境 睦(桜美林大学大学院経営学研究科長)
      竹内成和氏(上掲)
      阿部直彦氏(ペイ・ガバナンス日本代表取締役・本学客員教授)
◆参加費: 無料
◆お申込み先: https://forms.gle/kbd1mEdWMpMq9UbUA
◆お問合せ先: 桜美林大学・総合研究機構・ビジネス科学研究所
           電話:03-3366-0125

皆様のお申込みを、弊学教職員一同、心よりお待ち申し上げております。

高橋 義郎
桜美林大学大学院
経営学研究科(経営実践分野国際標準クラスタ―)教授
ビジネス科学研究所国際標準化研究センター長
(e-mail) yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp、 ytakaha@obirin.ac.jp
(℡)090・3964・7431、

 

桜美林大学大学院 第13回ビジネス戦略セミナー(無料)

本セミナーは、経営学研究科の活動と国際標準化の重要性を企業関係者および地域社会に広くアピールする目的で定期的に開催されてきました。このたびは第13回目を迎え、自由論題として、それぞれの発表者から最近の話題提供をさせていただくことになりました。千駄ヶ谷校舎にて半日のビジネス戦略セミナー(参加費無料)です。どうぞお気軽にご参加ください。

●会場及び開催日時
・日時:2019年3月19日(火)13:00~18:00(受付開始12:30)
・会場:桜美林大学四谷キャンパス千駄ヶ谷校舎(千駄ヶ谷駅下車徒歩5分)
・参加費:無料
・お申込み:桜美林大学大学院経営学研究科(高橋)ytakaha@obirin.ac.jp

●プログラム
13:00 開会及びご挨拶(境睦教授:経営学研究科長)
13:05 演題①「国際標準化の最新動向:ヘルスケア領域を中心に」
・講師:加藤二子氏(経済産業省産業技術環境局国際標準課課長補佐)
13:55 演題②「人生100年時代のライフサイクルのサービスプラットフォー ム」
・講師:杉山大輔(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
14:45 休憩
15:00 演題③「国際標準化と交渉術」
・講師:原田節雄(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
15:50 演題④「会計・財務尺度ではとらえられない企業活動についての一考察」
・講師:小倉昇先生(青山学院大学大学院会計プロフェッショナル研究 科教授)
16:40 演題⑤「ISOマネジメントシステムによる全体最適化経営分析」
・講師:高橋義郎(桜美林大学大学院経営学研究科教授)
17:30 意見交換・総括・閉会
18:00 懇親会(大学近隣のカフェでご希望者のみ、@3500円/人を予定)
・懇親会に参加ご希望の方は、本メールの返信にてお知らせ下さい。

 以上

「アイソス」2月号に「特集:国際標準化人材の育成・桜美林大学の取組み」が掲載されました

月刊誌「アイソス」2月号に、「特集:国際標準化人材の育成・桜美林大学の取組み」が掲載されましたことをお知らせ致します。
これも、皆様方のご支援のおかげと、厚く御礼を申し上げます。
なお、特集記事の内容は、以下のようになっております。

●Part 1 なぜ大学で国際標準化研究なのかInterview
「学位が出せる大学院だからこそ国際的に通用する専門職資格が提供できる」
(取材先/桜美林学園・桜美林大学副学長:田中義郎)
「企業価値を高めるISOマネジメント教育を中堅企業対象に短期プログラムで提供」
(取材先/桜美林大学大学院経営学研究科長教授:境睦)
●Part 2 国際標準化カリキュラム
「カリキュラムの全体構成と狙い国際標準理論は経営修士のベースメント」
(執筆/桜美林大学大学院経営学研究科教授:高橋義郎)
「国際標準化研究領域設立の経緯について」
(執筆/(前)桜美林大学大学院経営学研究科教授:土屋勉男)
「授業科目「経営品質研究」「ISO総論」「環境ISO研究」「リスクマネジメント研究」:マネジメントシステムのプロフェッショナル人財育成」
(執筆/高橋義郎(前掲))
「授業科目「経営システム論」「ものづくり経営研究」:標準化と差別化を区別しビジネスモデルの指針を体得」
(執筆/桜美林大学大学院経営学研究科客員教授:杉山大輔)
「授業科目「国際標準化研究」「知財マネジメント研究」:国際標準化と知的財産権の関わりを広く深く学ぶ」
(執筆/桜美林大学大学院経営学研究科客員教授:原田節雄)
「2019年4月に国際標準化研究所をオープン、新ブランドは「ISO研究と言えば桜美林」」
(執筆/高橋義郎(前掲))
●Part 3 公開講座の紹介
「桜美林大学が提供する「ビジネス戦略セミナー」と「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」」
(執筆/高橋義郎(前掲))

弊学の特集記事が、少しでも皆様の研究や業務のお役に立てれば望外の喜びです。

(以上)

桜美林大学大学院マネジメントシステム・コーディネーター養成講座(2019年2・3月)開講案内

第2回目の「桜美林大学大学院経営学研究科マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」を開講します。皆様の受講申し込みをお待ちしています。

◆会場:桜美林大学千駄ヶ谷校舎

◆期間:2019年2月23日(土)、3月2日(土)、9日(土)、16日(土)、23日(土)、30日(土)の6日間

◆受講料:150,000円/人

◆時間:①9:00-10:30, ②10:40-12:10, ③12:50-14:20, ④14:30-16:00, ⑤16:10-17:40、⑥17:50~19:20

◆問い合わせ先・お申込み先
・講座の問合せ:桜美林大学大学院経営学研究科(高橋)ytakaha@obirin.ac.jp
・申込の問合せ:同大学エクステンションセンタ(広海)mhiroumi@obirin.ac.jp
・申し込み先: 桜美林大学オープンカレッジ(四谷校)[入会・受講申込]。

◆授業科目

<1日目> 2/23 (土) 『マネジメントシステムの新潮流を理解する』

 ① 開講挨拶、オリエンテーション、MSコーディネーターと全体最適化経営論
 ・境 睦 (桜美林大学大学院経営学研究科長・教授)
 ・高橋義郎(桜美林大学大学院経営学研究科教授)
 ② グローバルな視点から見る国際標準化とマネジメントシステムの新潮流
 ・加藤二子氏(経済産業省産業技術環境局国際標準課課長補佐)
 ③ 国際標準化戦略の新潮流と対応する人財育成
 ・原田節雄(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
 ④ ISOマネジメントシステムの新潮流
 ・江波戸啓之氏(日本マネジメントシステム認証機関協議会)
 ⑤ 経営品質向上マネジメントシステムの新潮流
 ・北垣武久氏(ヒューリッドコンサルティング代表取締役、経営品質賞審査員)
 ⑥ 経営及び財務分析とマネジメントシステム論Ⅰ
 ・杉山大輔(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
 ⑦ 受講者と講師陣とのネットワーキング
 ・境睦(桜美林大学大学院経営学研究科長・教授)主宰

<2日目> 3/2(土) 『財務目標達成への非財務成果実現のマネジメント設計論』
 ① マネジメントシステムとしてのバランススコアカード論
 ・高橋義郎(桜美林大学大学院経営学研究科教授)
 ② 企業経営における非財務活動と成果の重要性
 ・企業経営実務家による特別講演
 ③ 財務目標達成への非財務目標及び成果を実現するマネジメントシステム設計論Ⅰ
 ・高橋清氏(エンライト代表取締役、埼玉県経営品質協議会運営委員長)
 ④ 財務目標達成への非財務目標及び成果を実現するマネジメントシステム設計論Ⅱ
 ・同上
 ⑤ 財務目標達成への非財務目標及び成果を実現するマネジメントシステム設計論Ⅲ
 ・同上
 ⑥ 財務目標達成への非財務目標及び成果を実現するマネジメントシステム設計論Ⅳ
 ・同上

<3日目> 3/9(土) 『マネジメントシステムを経営戦略に結びつける』

 ① ビジョナリー経営と戦略マネジメント関係論Ⅰ
 ・時吉康範氏(日本総合研究所リサーチ・コンサルティング)
 ② 経営及び財務分析とマネジメントシステム論Ⅱ
 ・杉山大輔(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
 ③ 経営戦略策定とマネジメントシステムⅠ
 ・坂本雅明氏(富士ゼロックス総合教育研究所研究室長、首都大学東京大学院
    社会科学研究科非常勤講師)
 ④ 経営戦略策定とマネジメントシステムⅡ
  ・同上
 ⑤ 経営戦略策定とマネジメントシステムⅢ
 ・同上
 ⑥ 経営戦略策定とマネジメントシステムⅣ
 ・同上

<4日目> 3/16 (土) 『マーケティングとリスクマネジメントを経営成果に
            結びつける』

 ① マーケティング戦略とマネジメントシステム論Ⅰ
 ・宮本文幸(桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授)
 ② マーケティング戦略とマネジメントシステム論Ⅱ
 ・同上
 ③ リスクマネジメントを経営の成果に結びつけるⅠ
 ・高橋義郎(桜美林大学大学院経営学研究科教授)
 ④ リスクマネジメントを経営の成果に結びつけるⅡ
 ・同上
 ⑤ リスクマネジメントを経営の成果に結びつけるⅢ
 ・同上
 ⑥ ケーススタディ演習作業説明:マネジメントシステムで経営課題解決提案書を作成
 ・桜美林大学大学院教授陣

<5日目> 3/23 (土) 『ケーススタディによる演習「マネジメントシステムで経営
            課題を解決する提案書を作成する」』
 ① 経営課題解決提案書作成とコーチングⅠ
 ・桜美林大学大学院教授陣
 ② 経営課題解決提案書作成とコーチングⅡ
 ・同上
 ③ 経営課題解決提案書の発表、共有、意見交換、相互学習
 ・桜美林大学大学院教授陣
 ④ 同上
 ・同所
 ⑤ ケーススタディ演習に関する解説、講評
 ・同上
 ⑥ 最終課題「マネジメントシステムによる経営課題解決提案書作成」の作業説明
 ・同上

<6日目> 3/30 (土) 『マネジメントシステムによる経営課題解決の提案書を
            作成する』 
 ① 経営課題解決提案書作成とコーチングⅠ
 ・桜美林大学大学院教授陣
 ② 経営課題解決提案書作成とコーチングⅡ
 ・同上
 ③ 経営課題解決提案書の発表、共有、意見交換、相互学習Ⅰ
 ・同上
 ④ 経営課題解決提案書の発表、共有、意見交換、相互学習Ⅱ
 ・同上
 ⑤ 経営課題解決提案書の発表、共有、意見交換、相互学習Ⅲ
 ・同上
 ⑥ 6日間の講座の振り返り、講評、修了書授与
 ・同上
 ⑦ 受講者と講師陣とのネットワーキング、閉講
  ・同上

 

(2018-12-06)

桜美林学園が平成30年度工業標準化事業表彰で経済産業省産業技術環境局長賞を受賞

 桜美林学園が、大学院経営学研究科国際標準化研究領域の活動に対し、平成30年度工業標準化事業表彰で経済産業省産業技術環境局長賞が授与されました。
 表彰式は平成30年10月2日(火)に都市センターホテルで行われ、副学長・大学院部長の田中義郎先生が表彰状を拝受しました。

(受賞写真) https://www.obirin.ac.jp/info/year_2018/r11i8i00000294hh.html

 受賞理由としては、学校法人桜美林学園が2013年に国際標準化及びISOマネジメントシステムを中心とした「国際標準化研究領域」を大学院経営学研究科に開設し、国際標準化を学術的な視点で研究し、これまでに修士号授与者約30人を輩出。現在も大学院生が研究を継続している実践的な経営に資する標準化人材の育成への多大なる貢献と、かつ教員による各種の講演や書籍による普及・啓発にも貢献した功績が評価されたものです。
 今回の受賞は、これまでに皆様方からいただきましたご支援の賜物と、厚く御礼を申し上げます。
 今後とも、ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

桜美林大学大学院経営学研究科 教授 高橋義郎

桜美林大学「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」開講の報告

 桜美林大学大学院経営学研究科とエクステンションセンターは、コラボレーション企画として、オープンカレッジ「第1回マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」を開講しました。8月9日から土日を除く6日間に亘る同講座では、受講者の満足度は非常に高く、有意義な集中講義となりました。この場をお借りしまして、受講者及び講師の方々をはじめ、開講にご協力・ご支援を賜りましたすべての皆様へ、厚く御礼を申し上げます。
 なお、6日間の講義ご担当の先生方と講義科目テーマは、最終的に以下のようになりましたことを報告いたします。有難うございました。

<講師の方々と科目テーマ>

◆1日目「マネジメントシステムの新潮流を理解する」
・境睦先生:桜美林大学大学院経営学研究科長・教授(開講挨拶・全体最適経営)
・谷口翔太先生:経済産業省産業技術環境局(グローバル国際標準化)
・江波戸啓之先生:日本マネジメントシステム認証機関協議会幹事(ISO・MSの新潮流)
・北垣武久先生:ヒューリッドコンサルティング代表取締役・経営品質賞審査員(経営品質の枠組み)

◆2日目「マネジメントシステム経営と国際標準化研究の新潮流を理解する」
・土屋勉男先生:桜美林大学大学院経営学研究科客員教授(DC戦略理論)
・井上隆一郎先生:桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授(技術経営:MOT)
・原田節雄先生:桜美林大学大学院経営学研究科客員教授(国際標準化戦略)

◆3日目「マネジメントシステムを経営戦略に結びつける」
・時吉康範先生:日本総合研究所リサーチ・コンサル(ビジョナリー経営戦略)
・宮本文幸先生:桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授(マーケティング戦略)
・坂本雅明先生:富士ゼロックス総合教育研究所研究室長・首都大学東京大学院社会科学研究科非常勤講師(経営戦略論)

◆4日目「マネジメントシステムの仕組みと活動を非財務成果に結びつける」
・高橋清先生:エンライト社長・埼玉県経営品質協議会運営委員長(非財務活動と財務成果)

◆5日目「マネジメントシステムの非財務成果を財務成果に結びつける」
・杉山大輔先生:桜美林大学大学院客員教授(経営指標、IT・IoT、価値創造戦略)

◆6日目「マネジメントシステムによる経営課題解決の提案書を作成する」
・桜美林大学大学院経営学研究科教授陣

 桜美林大学大学院経営学研究科では、第2回目のマネジメントシステム・コーディネーター養成講座を、2019年2月から3月の毎週土曜日(全6回)に開講する方向で検討を進め、受講者募集は10月から開始する予定です。多くの皆様のご応募をお待ちしています。

以上

桜美林大学大学院(経営学研究科)ビジネス戦略セミナー開催のご案内

暑中お見舞い申し上げます、桜美林大学大学院の高橋義郎です。
今回は、弊学経営学研究科が開催するセミナーの案内をお送りいたします。
「ビジネス戦略セミナー」は、皆様のご支援のおかげで第12回目を迎えることとなりました。
「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」も多くのお申込みをいただき、残り数席となりました。
今後とも、相変わらずのご支援を賜れば有難く、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

<「ビジネス戦略セミナー」開催案内(無料)>
・日時:2018年9月7日(金)13:30~17:30(13:00受付開始)
・会場:桜美林大学千駄ヶ谷校舎1階ホール
・プログラム
 13:30 開会挨拶
 13:35 「(仮題)国際標準化の新潮流」
     講師:山岸航様(経済産業省産業技術環境局国際電気標準化課長補佐)
 14:30 「(仮題)国際標準化とSDGs:標準という概念の広がりへの対応」
     講師:原田節雄(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
 15:20 (休憩)
 15:30 「(仮題)サービス価値の体系化と国際標準化の最新動向」
     講師:杉山大輔(桜美林大学大学院経営学研究科客員教授)
 16:20 「(仮題)経営に資するマネジメントシステム・コーディネーター養成
                 講座の総括と期待」
      講師:高橋義郎(桜美林大学大学院経営学研究科教授)
 17:10 意見交換・質疑応答
 17:30 閉会挨拶
・費用:無料
・定員:70名
・申込:高橋宛メール(ytakaha@obirin.ac.jp)でご連絡下さい。

 

<「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」開催案内(有料)>
・日時:2018年8月9日(木)~16日(木)9:00~(土日を除く6日間集中講座)
・会場:桜美林大学千駄ヶ谷校舎
・プログラム:
 http://yoshiro-t.hatenablog.jp/entry/2018/03/19/112600
・費用:150,000円(消費税込み)
・申込:
 https://www.obirin.ac.jp/extension/school/yotsuya/course/biz/Y18900.html
・定員:残席わずか

最後までお読みいただき、有難うございました。
皆様のお越しを、心よりお待ちしています。

高橋 義郎
桜美林大学大学院経営学研究科(国際標準化研究領域)教授
連絡先:(e-mail) yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp、ytakaha@obirin.ac.jp
(℡)090・3964・7431、
URL:「高橋義郎のブログ」で検索 yoshiro-t.hatenablog.jp

 

(以上)

桜美林大学「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」開講案内

◆講座の概要
国際標準(ISO)、経営品質、バランススコアカードなどのマネジメントシステムを利活用し、経営者の立場に立ち経営の視点を持ってマネジメントシステムの企画・構築・運用・改善ができる人財の育成や、中小企業の次世代事業継承者の能力やスキルを向上させるプログラムを提供する目的で、オープンカレッジ「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」を開講します。大学院経営学研究科とエクステンションセンターが企画・運営し、学内外のアドバイザリーメンバーのご意見をもとに立案された学修プログラムで、修了者には、桜美林大学長が修了証を交付いたします。

◆開催要領
・定員 / 10名(最少開講人数5名)
・受講料 / 150,000円(消費税込み)
・回数 / 全6日間(集中講座)
・日程 /  2018年8月9(木)、10(金)、13(月)、14(火)、15(水)、16(木)
・時間 / 9:00~
・会場 / 桜美林大学四谷キャンパス千駄ヶ谷校舎(最寄駅はJR千駄ヶ谷駅)
・その他 / 講座開催中の昼食あり。

◆応募資格
・年齢、学歴は問いませんが、マネジメントシステムや企業業務の関係者で、
    ある程度の業務経験を有すること。

◆申込方法
・桜美林大学公開講座ホームページから「受講申込」をお願い致します。
 https://www.obirin.ac.jp/extension/school/yotsuya/course/biz/Y18900.html

◆修了要件と修了証発行
・指定された科目を修了し、演習課題に合格すること。
・修了者には桜美林大学長が発行する「修了証」を授与。(単位付与はなし)

◆講座内容に関する問合せ先
・桜美林大学大学院経営学研究科 高橋義郎 ytakaha@obirin.ac.jp

◆主な内容

・講義名や順序は諸事情により一部変更されることがあります。括弧内は担当講師。

<1日目>

8/9 (木) 『マネジメントシステムの新潮流を理解する』
①開講、オリエンテーション、MSコーディネーターと全体最適化経営論
(桜美林大学大学院経営学研究科長、大学院教授陣) 
②グローバルな視点から見る国際標準化の新潮流
(経済産業省様)
③ISOマネジメントシステムの新潮流
(日本マネジメントシステム認証機関協議会:JACB様)
④経営品質向上マネジメントシステムの新潮流
(日本経営品質賞連携講師様)
⑤マネジメントシステムとしてのバランススコアカード論
(桜美林大学大学院教授陣)、ネットワーキング

<2日目>

8/10(金) 『マネジメントシステム経営と国際標準化研究の新潮流を理解する』
①経営戦略論・ポジション学派対RBV、DC戦略論とマネジメントシステム経営
(桜美林大学大学院教授陣)
②知財の創造と収益化(イノベーションをどう起こすか)とマネジメントシステム経営(同上)
③イノベーションと技術経営の新潮流とマネジメントシステム経営
(同上)
④国際標準化及び知財戦略論とマネジメントシステム経営
(同上)
⑤国際標準化新潮流に対応する人財戦略論とマネジメントシステム経営
(同上)

<3日目>

8/13(月)  『マネジメントシステムを経営戦略に結びつける』
①ビジョナリー経営の方針・戦略とマネジメントシステム関係論
(外部講師様)
②マーケティング論
(桜美林大学大学院教授陣)
③~⑤経営戦略策定とマネジメントシステム
(首都大学東京大学院社会科学研究科非常勤講師・富士ゼロックス総合教育研究所研究室長様)

<4日目>

8/14 (火) 『マネジメントシステムの仕組みと活動を非財務成果に結びつける』
①非財務成果の実現を目指す仕組みづくりと目標(KPI)の重要性
(桜美林大学大学院教授陣)
②マネジメントシステム設計論Ⅰ:概論
(埼玉県経営品質協議会運営委員様)
③マネジメントシステム設計論Ⅱ:非財務系計画設計
(同上)
④マネジメントシステム設計論Ⅲ:顧客・市場価値の創造の成果
(同上)
⑤マネジメントシステム設計による経営課題解決への提案書作成
(桜美林大学大学院教授陣)

<5日目>
8/15 (水) 『マネジメントシステムの非財務成果を財務成果に結びつける』
①経営分析とマネジメントシステム関係論
(桜美林大学大学院教授陣)
②マネジメントシステム経営におけるIT、IoTなどの利活用
(同上)
③製造・サービス業における財務成果達成への非財務活動と成果の関係論
(同上)
④演習:マネジメントシステムとバランススコアカードを活用した事業計画立案
(同上)
⑤演習:最終課題説明、事例解説、課題取り組み開始
(同上)

<6日目>

8/16 (木) 『マネジメントシステムによる経営課題解決の提案書を作成する』
①5日間の講座の振り返り
(桜美林大学大学院教授陣)
②経営課題解決提案書作成
(同上)
③発表:経営課題解決提案書の発表と講評
(同上)
④総括「振り返り、総評、修了書授与、他
(同上)
⑤閉講
(同上)

◆最後までお読みいただき、有難うございました。皆様の受講を、心からお待ちしております。

☞ 本講座に関する記事が月間『アイソス』6月号(5月発売)に掲載。

☞ 「マネジメントシステム・コーディネーター養成講座」に戻る。
    https://www.obirin.ac.jp/extension/school/yotsuya/course/biz/Y18900.html

 

(以上)

40年ぶりに『取材学』再読

 JR御茶ノ水駅から駿河台の坂道を下っていくと、右手に古本屋さんがある。その前を通りすぎようとしたとき、ふと気になって、そのお店に入ってみた。とくに探す本があったわけではないが、本屋さんというのは、ふらりと立ち寄ってみたくなるものである。店の書棚を見てまわるうちに、20代半ばに読んだことのある本を見つけた。それが、『取材学』という本である。
 この本は、少し大袈裟に言えば、筆者の執筆や調査などの活動において、大いに触発された本の1つである。その構成としては、
・取材とはなにか
・文字の世界の探検
・耳学問のすすめ
・現地を見る
・取材に人間学
となっており、いまでも機会あるごとに話すくだりとしては、「じっさい、問題さえはっきりしていれば、それにこたえる情報というのは、あたかも磁石に鉄粉が吸い寄せられるように、しぜんにあつまってくるものなのだ。あれやこれやの雑多な情報が身辺をとりまいていて、いったいどうしてよいのかわからない、という情報混乱に悩むのは人間のがわの問題意識がじゅうぶんに熟していないからである。」といったものである。この箇所のほとんどは、そらで言えるほどに強い印象を受けた。
 もうひとつは、知的散歩のことである。知的散歩は無目的であるけれども、その途中でいろいろなものを見つけることができる。ぼんやりと漠然とした事柄が頭の中に存在しているときなど、ふと気がついて直感のようなものが働くといった効用も、知的散歩にはあるという。筆者もまったく同感で、問題の発見や企画の創造にもつながる体験も少なくない。
 古本屋で買い求めた同書は、だいぶ黄ばんでいる。その黄ばみが、時間という重みを、筆者の本棚に加えてくれた。

(参考:加藤秀俊『取材学・探求の技法』中央公論社、1975年10月)

『経営事例の物語分析』を読む

 「企業盛衰のダイナミックスをつかむ」という副題がつけられたこの本は、企業の急成長、持続成長、停滞、衰退、消滅といった企業盛衰ダイナミクスの局面における結果が、なぜ生じたのか、その原因になりそうな諸条件を理論的に解釈しながら、因果関係を探っていくことを目指しているという。ちなみに、物語とは、結果を生み出す出来事の連鎖であると定義している。
 同書の中で、「ミクロ経営事例での出来事認識の枠組み」という図が紹介されている。その図には、フロント・フォーマット(顧客への価値提案)→バック・フォーマット(価値創造の仕組み)→財務システム(財務成果と資金管理)、がフロント・フォーマットに戻るという経営サイクルが示されているが、筆者が関心を持つのは、まさに財務システム(財務成果と資金管理)への因果関係の部分である。
 「出来事間の因果関係をたどれ」の節には、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスの言葉が出てくるのも、面白い。同書の紹介では、「ある出来事は、さきに生じた出来事から、必然的な仕方で起こる結果であるか、あるいは、ありそうな仕方で起こる結果でなければならない」と、アリストテレスが悲劇を主な題材にして、物語の形式的特徴を歴史上はじめて論じていることを、同書に掲載されているのだ。先の出来事は原因、後の出来事は結果、とする因果関係で結ばれることになるとの記述が続く。
 原因と結果との因果関係、非財務活動の成果が財務成果にどのような因果関係で影響を及ぼすのか、バランススコアカードにある因果関係などについて再考する良い機会を与えてくれた本であった。
(参考:田村正紀『経営事例の物語分析』白桃書房、2016年10月)

南伊予のこと

 3月に愛媛県に出張する予定があるので、この機会にと思い、南伊予に関わる司馬遼太郎の書籍を本棚から取り出し、読み直してみた。『街道をゆく14南伊予・西土佐の道』、『坂の上の雲(一)』、『花神(上)』の3冊である。
 これらの本を携えて、松山、内子、大洲、卯之町、宇和島あたりを訪ねてみたいと思っているが、与えられた時間はあまりにも短く、卯之町と宇和島あたりで時間切れになりそうだ。まずはこれらの本を読みながら、週末のスケジュールを考えることにした。
 読み直してみて、まず目に入ってきたことは、愛媛という県名が名付けられたいきさつである。愛媛は文字通り「いい女」という意味で、このような粋な名前を行政区の名称に採用しているのは、世界中にないのではないかと、司馬さんは書いている。砥部は砥石の産地で、砥部焼もそのあたりの背景から苦難の末に生まれたこと。江戸末期の蘭学者である二宮敬作が住んでいた卯之町は、「うだつ」を上げている古風な町並みの残る仲之町にスポットをあてている。そして、彼の街道の旅は、宇和島に至り、西土佐への移動で終わる。
 宇和島といえば、『花神(上)』主人公の村田蔵六、シーボルトの娘イネ、それに前述の二宮敬作との関わりである。宇和島の話しからは少し離れるが、冒頭に出てくる緒方洪庵は、人間のからだというものは、諸機械がみな各自に運動していて、それで生活をしている。その原(もと)は一個の力より生ずる、と門生に説いた。その一個の力というのを洪庵は生活力と名づけた。その生活力とは何か。かれ自身は結論をのべず、「いまだ定説あることなし」と突きはなしている。こういう洪庵の平明な合理主義が、この門にむらがった青年たちに、どれだけの思想的影響をあたえたか、はかりしれない、と司馬さんは言う。
 蔵六が、適塾の物干し台にのぼり、ひとり豆腐の皿を膝もとにひきつけておいて酒を飲むのが好きだったことも、筆者の好む情景である。そして、蘭学を通じて諸国を歩き回ることができる不思議さを、「なるほど、蘭学というのはありがたい。包丁職人と同じだ」とのくだりは、スペシャリストに共通する正直な想いであろう。結局、蔵六は宇和島藩主伊達宗城の命で、蒸気船や砲台を作ることになる。医者の道から、蔵六の人生を大きく変えた転機となったのが、宇和島であったろう。
 松山では、前回の滞在では立ち寄れなかった「坂の上の雲記念館」を訪ねてみたい。これまでも、文学記念館といわれるところは多く訪れたが、その目的のひとつに、原稿用紙に書かれた作家の筆跡を見ることであった。とくに、鎌倉や古河でのそれが妙に印象的で、むろん、大阪の司馬遼太郎記念館でもしかりで、執筆原稿のみならず、原稿用紙に書かれた書簡や手紙の類も、大いに興味をそそられた。
 正岡子規が松山の城下を詠んだ「春や昔、十五万石の城下かな」は好きな句である。もうひとつ、「梅が香を、まとめておくれ窓の風」も良い。前回、初めて松山に降り立ったとき、北陸の富山市街の情景と似た印象を持った。今回の南伊予の訪問では、旨い魚料理と酒を楽しみたい。

(追記)後日訪れた卯之町の「敬作の路地」は、冬の凛とした静寂の中にあり、その翌日に立ち寄った内子町は、梅の香りに包まれた早春の陽光の中に輝いて見えた。

(以上)

豪雪の地で小説『峠』を思う

 2月になって、新潟県上越市の直江津に行く機会があった。今年の冬は、日本海側の各地で豪雪が記録され、上越地方でも一晩で1メートルの積雪があったことが報じられていた。現地では、除雪作業があちこちで行われていて、ホテルに迎えにきてくれた方は、春になれば溶けてなくなるものなのだから、無駄な仕事ですよね、などと話されていた。確かに、雪国は大変だ。
 今回の豪雪に出会ったからというわけではないが、雪国ということばを聞くと、いつも思い出す小説が、司馬遼太郎の『峠』である。幕末の長岡藩で生まれ育った河合継之助の物語で、その小説に登場する場面や言葉が、おぼろげながらも記憶に刻み込まれている。
 そのひとつが、「雪国は損だ」という河合継之助のつぶやきである。もし雪がなければ、防雪や除雪に費やされる膨大な労力と費用は無用になるのである。ましてや、江戸時代の話しとなれば、人々は移動する手段を持たず、交通は遮断され、孤立することもあろう。豪雪の現地にいて、除雪する人々や機械の動く姿を見て、改めて膨大な無駄という現実を痛感する。
 河合継之助といえば、「石という知識を、心の炎で溶かす」という、塾の後輩に話す言葉も、印象に残っている。じつはこの言葉は、『峠』を読んで知ったのではない。筆者がまだ20歳代のころ、勤務していた会社の社員研修で、当時の営業部次長のN氏が研修冒頭の挨拶で紹介したものであった。じつに河合継之助らしい言葉ではないか。書物に限らず、物事をじっくりと考えて、行動に移す、知識、見識、胆識の3識を具現化する心意気が伝わってくる。思い起こしてみると、筆者が司馬遼太郎の著作物を読み始めたきっかけとなったのは、この研修を受けてからかもしれない。
 そして、3つ目が、江戸留学を申し出る継之助が家老に向かって叫ぶ「人間をご存じない」というものである。勉強をするなら、なにも江戸まで行かなくても、長岡で十分できるはずという家老の説得に対して、投げつけるように言う言葉である。うまく説明をすることができないが、筆者を深く印象づけるものとして、いまでも折に触れて思い出す。
 見るだけであれば雪は美しい。しかし、多くの人々の生活を阻害する要因にもなる。物事には、常に表の顔と裏の顔があるということであろう。

(以上)

「残酷すぎる成功法則」を読む

 いろいろなことが書かれている本である。エリック・パーカー著、橘玲監訳、竹中てる実訳のこの本の副題は、「9割まちがえる「その常識」を科学する」、とある。一読させていただいた中で、関心を持って箇所を抜き書きしてみたい。
 まずは海賊船について、すこぶる民主的なところだった、という話から始める。その理由として、すべての規則は全員一致で承認されること、船長は何かの理由で罷免されるので「しもべ」のような存在に近づいたこと、船長が全権を掌握できたのは生死に関わる即断を強いられる交戦中のみだったこと、を挙げている。海賊は、人々が喜んで働きたくなるような「会社」を形成していたのだ。他の船員と比べて船長の給与や生活環境も大きな差はなく、報償制度、福利厚生、手当、人種的多様性が整い、海賊は人材の補充に苦労しなかったという。片や、英国海軍は兵士を確保するために強制的な徴兵に踏み切らざるを得なかったらしい。海賊の統治法は、船員に十分な秩序と協力関係を行き渡らせ、それにより海賊は、史上最も洗練され成功した犯罪組織になったようだ。経営品質の考え方にもつながる事例であろう。
 ふたつ目は、楽観主義の薦めといったことである。楽観主義は、健康状態を良くし寿命を延ばすこと、成功を期待しながら交渉に臨むと結果に満足できる可能性が高まること、そして、楽観主義者は幸運に巡りやすくなり、ポジティブに考えることでものごとを辛抱強く取り組み、自分により多くの機会をもたらすことができること、などに触れている。しかし、楽観的であれば良いというものではないようで、正確性においては悲観論者のほうが高いとも言っている。心に留めておきたいところだ。
 三つ目は、ドラッガーの言葉に言及していることである。ドラッカーは、時間が最も希少な資源と考え、自分の目標を達成するうえで、その進捗に寄与しないすべてのもの断つことを人に薦めていたという。すべての事業、すべての活動、すべての業務を絶えず見直し自問し、確実に自分の仕事や組織のパフォーマンスに結果をもたらす限られた数の業務に集中できるようにすることの重要性を唱えていたのだ。数年前に本の出版を決意しながらも、だらだらと時間ばかりが過ぎていく筆者には、耳の痛い教えである。また、この考えは、全体最適経営のフレームワークにもつながるものであろう。
 最後に自戒を込めて「固定スケジュールによる生産性」を記しておきたい。所用時間を全く考慮しないTo Do Listを作るより、すべてを予定表にすることが、現実的で有効な唯一の方法であることを強調していることは、目から鱗といった驚きを持って読んでみた。そして、自分だけの時間を作り、バッチ処理で業務をこなすことがポイントだそうだ。だらだら行う仕事よりも、もっとメリハリのある仕事の作法があるんだよ、という囁きが聞こえてきそうな下りである。

(以上)

「CSVは文法」について考える

 今年度の修士論文指導のなかに、CSV(Creating Shared Value)に関するテーマについて論文を書いている院生がいる。しぜん、CSVを扱った書籍や論文に目が向くのであるが、その中の一冊が、『CSV経営とSDGs政策の両立事例』(近藤久美子著、ナカニシヤ出版、2017年10月)であった。そういえば、前述した院生も、彼の論文にSDGs(The Sustainable Development Goals)の大分類と17目標を事例各社のCSVの取り組みと対比させながら、CSV活動やKPIの妥当性の分析を進めていた。
 近藤氏の冒頭の一節に、同氏の前書『企業のコミュニケーション能力:仕事は単語、キャリアは言語、CSRとCSVは文法』(近藤2013)が紹介されている。このタイトルは、筆者の目を引いた。たぜならば、この言い回しをマネジメントシステム(MS)やビジネスエクセレンスモデル(BEM)、それにバランススコアカード(BSC)のフレームワークに照らし合わせてみると、「目標や行動は単語、戦略やBSCは言語、MSやBEMのフレームワークは文法」と言い換えることができると考えたからである。同氏の提唱を使わせていただくと、フレームワークを文法と解釈することは、MSやBEMを展開し運用している現場の理解が得られやすい、優れた表現だと感じた。
 近藤氏の書籍のなかで展開されているテーマは、「共通価値の創出パターン分類」と名付けられたフレームワークである。マトリックス図で4つの領域を区分し、縦軸はCSV事業の対象者で、上部がB2B:対法人、株がB2C:対個人と定義している。また、横軸はCSV事業領域で、左側がSDGs多い(職務拡大)、右側がSDGs少ない(職務充実)となっている。それぞれの領域について、各章で詳細な研究成果を述べられおられた。
 そして、CSVとSDGsのつながりにおいては、
・SDGsの該当数が少なくても、社会との共有価値を見出し、ビジネスとして成り立っていれば、SDGsの数は関係なくCSVであること。
・CSVとSDGsは同じ方向を向いているにもかかわらず、双方の距離感を縮める機会を模索中のプロジェクトは意外と多く、SDGsでは、企業の一層の参画が期待されていることへの認識が、まだ十分ではないこと。
などのご意見を披露されている。
 また、「CSV経営は、ブルー・オーシャン開拓のためと言っても過言ではない」とし、現在の日本のCSR活動が、レッド・オーシャン化していると喝破している。貴重な時間・費用・人的資源を投入しているにもかかわらず、他社との差別化が図られていないため、ソーシャル・インパクトに欠ける社会活動になっているのではないかというのである。SDGsなどの国際的は、今、私たちに何ができるのかを、問い掛けているように思えるという近藤氏の意見には、傾聴に値する思いがする。

(以上)