高橋義郎のブログ

経営品質、バランススコアカード、リスクマネジメント、ISO経営、江戸東京、などについてのコミュニティ型ブログです。

新年のご挨拶と執筆書籍の紹介

新年あけまして、おめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりまして、有難うございました。
本年も、宜しくお願い申し上げます。

さて、以前に紹介させていただきました拙書『経営は5つの視点の因果関係で考える』(桜美林大学叢書)に対するご意見やご評価を多くの方々からいただき、誠に有難うございました。

綿密に作り上げたはずの経営の「方針」や「戦略」が実現できずに終わってしまう危惧として、戦略実現のために現場は何をすべきか分からないといった戦略の「展開」の仕方に問題があるとし、本書を書かせていただきました。副題は「強い組織をつくる経営ツールの使い方」と銘打ってもらいましたが、もうひとつ副題をつけるとすれば、「経営戦略の空文化を防ぐ5つの視点の選び方」となるでしょうか。

戦略や目標を美しく策定できても、それを実現するために現場で重点目標や評価指標を決めていくことは、なかなか難しいのが現実です。その理由は、せっかく考えた重点目標が、本当に全社的な戦略の実現と目標の達成につながっていくのかどうか確信できないという事情で、いわゆる部署最適の目標と指標の策定に留まってしまうことにあります。

しょせん、経営の戦略や目標は一種の仮説です。仮説ですから、達成への道のりには多くの不確実さや予期せぬ変化・リスクが横たわっていますが、ただ、達成や成功への確率を少しでも高めていく努力は必要です。その確率を高めていけるフレームワークが「5つの視点の因果関係」なのです。より多くの企業や組織にとって、目指す(意図した)成果を達成する一助となれば望外の喜びです。

(以上)