高橋義郎のブログ

経営品質、バランススコアカード、リスクマネジメント、ISO経営、江戸東京、などについてのコミュニティ型ブログです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

年末のご挨拶と感謝セミナー講演録

今年も押し迫ってまいりましたが、皆様、お元気でお過ごしのことと存じます。この1年、フィリップス、ヴェオリアウォーター、桜美林でのご縁を通じ大変お世話になり、誠に有難うございました。 また、9月4日の髙橋マネジメント研究所設立10周年感謝セミナー…

「肥薩のみち」を読んで

およそ10年前に、九州熊本の人吉市に行ったことがあります。夕飯をとろうとホテルを出たところ、日曜日の夜のせいか開いている飲食店が少なく、たしか旨い焼酎の店と書かれた張り紙のある居酒屋に入ったと記憶しています。たしかに地元で造られた焼酎は美味…

「陸奥のみち」を読んで

11月下旬に盛岡市と九戸村に行く仕事があり、新幹線の中で再読しようと本棚から『街道をゆく3』を引っ張り出してきました。その本の著者が飛行機で南部の上空に入り、機内放送で遠野の上空であることを告げられたとき、遠野は十戸(とうのへ)からきた地名…

「10周年感謝セミナー」がアイソス誌12月号に掲載

◆9月4日(土)に開催しました「高橋マネジメント研究所10周年感謝セミナー」の講演録が、月刊アイソス12月号に掲載されました。以下は紹介記事です。 ◆NEWS & REPORTSでは、坂本謙太郎氏(株式会社日本総合研究所リサーチ・コンサルティング部門シニアマネジ…

高橋マネジメント研究所10周年感謝セミナー(9月4日)無料オンライン開催案内

暑中、お見舞い申し上げます。フィリップス、ヴェオリアウォーター、桜美林大学でのご縁を通じ大変お世話になり、誠に有難うございます。さて、髙橋マネジメント研究所は今年で10周年を迎えることが出来、これも皆様方のご支援のおかげと、厚く御礼を申し上…

ビジョンとソニーGの復活

もう5年以上前の話になりますが、某ソニーグループの会社で、リスクマネジメントの講演をさせていただいたことがあります。同社の担当マネージャーが筆者のISO31000(リスクマネジメントの国際規格)セミナーを受講され、その後に講演の依頼があったものでし…

桜美林学園の顧問になりました

梅雨を迎える時期となりましたが、皆様におかれましては、お元気でご活躍のことと存じます。 さて、6月から学校法人桜美林学園の理事長の諮問に応じる顧問(事務組織改革(ISO関連)担当)になりましたことをお知らせします。 微力ながら同学園への恩返しの…

日本企業のSATORI考

某歴史小説家の講演録を読んでいたら、ある宗教法人主催の講演会で「悟りの境地に達すると小説が書けなくなるので私は悟らないようにしている」といった主旨の冗談話をして、聴衆の笑いを誘っていたくだりがありました。煩悩ばかりを抱えながら毎日を過ごし…

ESGが変える会計の曖昧さ

会計の視点で企業経営を見ていくと、たとえば管理会計では固定費と変動費に分けるなどの考えが出てきます。ひとつの例を取り上げると、人件費は固定費に分類され、同じ人件費でも外部委託の費用は変動費として扱われることが多くあります。ただ、最近の議論…

パーパスと人的資本経営

経済産業省産業人材課が「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会」を設置し、その結果が昨年9月に公表されたそうです。一橋大学の伊藤邦雄氏を座長として、人材版伊藤レポートが作成されたのです。経営陣は企業理念、存在意義(パーパス)や経営戦…

360度評価に見るリーダー像

最近の新聞記事の見出しに「360度評価」という言葉を見つけ、なんだか懐かしい気持ちになりました。その理由は、かつて勤務していた会社で1990年代前半から社員の360度評価を実施していたからでした。たしか、筆者自身も5人くらいの同僚や上司の評価を行い、…

定年退職のご挨拶

いつも大変お世話になりまして、ありがとうございます。さて、私こと髙橋義郎は、昨日3月31日(水)をもちまして、桜美林大学を70歳で定年退職しましたことを報告申し上げます。この8年間、前半は特任教授、後半は専任教授としての在職中、多くの皆様からご…

磨くべきは虫の眼

日経ビジネス誌の記事を読んでいたら、「編集工学」という言葉が目に飛び込んできました。その記事とは、編集工学者である松岡正剛氏の巻頭言談話のことで、彼は編集工学の立場から、情報が経済や社会にもたらす影響を考えてきたといいます。編集工学研究所…

頼朝の存念と経営理念

企業理念という言葉があります。「理念なき企業は滅ぶ」などというタイトルの書籍も出版されていたように記憶していますが、理念、ビジョン、ミッション、方針などという用語が飛び交い、それらの違いは何ですかといった質問は、今でも時折見受けられます。 …

岩波茂雄と教員退職理由

たしか中学生のときだったと記憶していますが、ある先生が「岩波書店(あるいは岩波茂雄だったか)を知っているか」と私たちのクラスで問いかけたことがありました。彼がどのような話をしたのかは覚えていませんが、その後、岩波新書や岩波文庫を読むたびに…

5つの視点で考えるISO9001

バランススコアカード(BSC)のセミナーでよく聞かれる質問のひとつに、「BSCとISOマネジメントシステム(たとえばISO9001)との関係は」とか、「BSCをISO9001の目標管理に使うポイントは」などというものがあります。そこで、今回は上記の質問に答える説明…

毛利元就の領民撫育戦略

もう30年ちかく前のことになりますが、勤務していた会社の用務で、たびたび広島県の三次(みよし)へ行く機会がありました。ときには広島駅からお迎えの車でゆくこともあり、あるいは時間をかけて鉄道でゆったりと北上したことも、いまでは楽しい思い出とな…

中世の環濠商業都市「今井」と時勢を考える

社会人となって就職した会社の工場が新潟県柏崎市にあります。22歳から数年間、その工場に勤務し、その後、東京新橋にあった本社へ転勤しました。その柏崎市の名前が「街道をゆく7」に出てきます。奈良の橿原市にある今井という町について書かれている稿で…

コーチングとバランススコアカード(BSC)

数日前の日本経済新聞の記事「ジョブ型雇用に上司の壁」を読んでいるうちに、もう20年ほど前になるでしょうか、勤務していた会社の管理職研修で、コーチングのワークショップに参加したことを思い出しました。ちょうどその頃、会社の内外でバランススコアカ…

後継者に恵まれた最澄と鎌倉仏教の成立

信州というところは、京都や鎌倉とは違った意味で好感を持てる土地柄です。京の雅や鎌倉の古都の趣ではない何かが魅力を感じさせてくれるのでしょう。日本人が懐かしいと感じる情景や風景が、あちこちに存在するからなのかもしれません。長野で冬季オリンピ…

早すぎた平清盛の日本最初の重商政治

日本で最も古い船泊(ふなどまり)が兵庫県の室津であるといいます。「街道をゆく9」でも、龍野から室津へ出るコースをとっていました。遣唐使は大阪湾を出て瀬戸内海をゆく中で、室津に寄港したらしい。その後、日本史に登場する平清盛は、室津入港の翌年…

安芸門徒とネットワーク戦略

「街道をゆく9」に兵庫県のたつの市(旧:龍野市)が出てきます。かなり以前、出張の折に龍野の街並みや城下の公園を歩いた記憶があり、懐かしくなって読み返しました。「赤とんぼ」の童謡で知られる三木露風は、播州龍野の人です。また、同書では播州門徒…

17世紀のオランダに見る組織運営モデル

オランダに本社を置くフィリップスというグローバル企業の日本支社に、30年近く勤務していました。筆者にとっては、3つの理由で面白い会社でした。一つ目の理由は、様々な国の社員と一緒に仕事ができたことです。おかげで英語も使えるようになり、各国のビ…

日本人の均一化したがる意識

よく聞かれる小話に、沈没する船から各国の人たちが救命ボートに乗り移る話があります。5人定員の救ボートに6人が乗り込むとすれば、誰か一人が海に飛び込まねばなりません。そのとき、納得して海に飛び込むよう仕向けるには、どの国の人に、どのように言え…

7つ目の Decade を通り過ぎて

Decadeという英語があります。改めて調べてみると、10年間とか、10を単位とする1群などと解説されています。私事で恐縮ですが、数日前に7つのDecadeを経た誕生日を迎え、8つ目のDecadeに足を踏み入れました。つまり、70歳になったのです。60歳までは会社勤務…

桜美林大学大学院経営学研究科 / 国際標準化研究センター  第17回ビジネス戦略セミナー(オンライン)開催のご案内

<詳細は、こちらをご覧ください> https://www.obirin.ac.jp/event/year_2020/r11i8i000005xqs6.html <開催要領> 本セミナーは、経営学研究科並びに国際標準化研究センターの活動と国際標準化の重要性を企業関係者および地域社会に広くアピールする目的で…