テレビ番組は選んで観ることが多いのですが、NHKのBS時代劇は、そのひとつです。最近(といっても再放送でしたが)放映されていたBS時代劇は「銀二貫」で、大阪にある寒天問屋の物語でした。武士の子であった主人公が寒天問屋で働きはじめ、故あって硬い寒天の作り方を寒天製造者のもとで開発する。その次に、その寒天を使って練羊羹の開発にも成功するのですが、「菓子屋を始めるのか」という寒天問屋の主人の問いに、「大手和菓子屋に練羊羹の製造ノウハウを譲与し広めてもらい、その代わりに寒天を大量に買ってもらいます」との提案が・・。その戦略どおりに寒天は大売れし、懸案だった銀二貫を天神さんに寄贈することができたというお話でした。
この時代劇を観ていて、「練羊羹の製造ノウハウを菓子製造業者へ譲渡して市場を拡大したこと」は知的財産のオープン戦略にあたるでしょう。一方、「硬い寒天の製造ノウハウと製造元は秘密にして一手に独占販売権を保持することは知的財産のクローズ戦略」と言えるでしょう。
結局、菓子製造業者はホクホクであり、その市場は拡大していくにつれて寒天問屋のビジネスも大きく成長することになり、典型的な三方よしのビジネスモデルが実現したことになります。知的財産のオープン&クローズ戦略については、関連情報が多く公表されているので本ブログでは説明を省きますが、江戸時代で活躍した大阪商人のビジネス感覚は、現代にも通じるものがありますね。