「企業盛衰のダイナミックスをつかむ」という副題がつけられたこの本は、企業の急成長、持続成長、停滞、衰退、消滅といった企業盛衰ダイナミクスの局面における結果が、なぜ生じたのか、その原因になりそうな諸条件を理論的に解釈しながら、因果関係を探っ…
3月に愛媛県に出張する予定があるので、この機会にと思い、南伊予に関わる司馬遼太郎の書籍を本棚から取り出し、読み直してみた。『街道をゆく14南伊予・西土佐の道』、『坂の上の雲(一)』、『花神(上)』の3冊である。 これらの本を携えて、松山、内子、…
いろいろなことが書かれている本である。エリック・パーカー著、橘玲監訳、竹中てる実訳のこの本の副題は、「9割まちがえる「その常識」を科学する」、とある。一読させていただいた中で、関心を持って箇所を抜き書きしてみたい。 まずは海賊船について、す…
今年度の修士論文指導のなかに、CSV(Creating Shared Value)に関するテーマについて論文を書いている院生がいる。しぜん、CSVを扱った書籍や論文に目が向くのであるが、その中の一冊が、『CSV経営とSDGs政策の両立事例』(近藤久美子著、ナカニシヤ出版、…
2013年度から桜美林大学大学院経営学研究科に「国際標準化研究領域」が開設されて以来、本セミナーは、経営学研究科の活動と国際標準化の重要性を企業関係者および地域社会に広くアピールする目的で、毎年相模原市産業振興財団、相模原市・町田市と連携し、…
かねてより、経営の目標や施策における因果関係というテーマに関心を持ってきた。そのはじまりは、バランススコアカード(BSC)の4つの視点(財務の視点、顧客の視点、プロセスの視点、学習と成長の視点)における相互の因果関係の重要性について着目しはじ…
名古屋という地域は、名古屋人にしても企業にしても、独特の文化を感じさせるところである。その名古屋の企業について書かれた書籍(日本経済新聞社編(2017)『ナゴヤが生んだ「名」企業』日本経済新聞出版社)を読んでみた。 書籍の「はじめに」には、「名…
新年に受け取った日経ビジネス誌(1月8日号)の巻頭言「有訓無訓」に、サッポロホールディングス会長の上條努氏が、『気持ちを素直に出して、おかしいと思えば変える、攻めてこそ人生は楽しい』というタイトルの談話を、披露していた。 このコラムの中で気に…
ユニクロのホームページを見ると、「ユニクロのビジネスモデル」というページがある。R&Dからカスタマー・クリエーション・チームまでのプロセスを順番に解説したもので、製造小売り(SPA)も含まれている。その中で筆者の興味を引いたのは、「匠チーム」…
本公開セミナーは、2013年度から桜美林大学大学院経営学研究科に「国際標準化研究領域」が開設されて以来、定期的に開催しています。このたびは第10回目を迎え、「国際標準を取り巻く最新動向と企業経営の課題」と題し、四谷キャンパス(千駄ヶ谷)にて半日…
早いもので5月も中旬に入りましたが、皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 さて、このたび、私こと高橋義郎は、桜美林大学の専任教授職を拝命いたし、4月1日から着任いたしました。 これも、皆さま方からいただきましたご支援…
日本経済新聞社が編集した『やさしい経営学』という本がある。本棚から取り出して改めてパラパラとめくってみると、300頁近い紙面のあちこちにマーカーやメモをしたためた箇所が見られる。それほどにこの本を読み込んでいるかといえば、実はそうではない。た…
「ブック・レビュー」と称する読書勉強の同好会がある。もともとはバランススコアカード(BSC)を研究するメンバーの集まりが、発展的解消をして読書勉強会に移行したものだ。優れた幹事役の方のおかげで、毎月順番に推薦書を紹介して意見交換を続けている。…
筆者がお世話になっています桜美林大学でのメールアドレスが、ytakaha@obirin.ac.jp に変わりましたことをお知らせします。 なお、個人で使っています「ソネット」のメールアドレスは変更ありませんので、従来通りお使い下さい。 以上、宜しくお願い致します…
「ISO31000リスクマネジメント規格の理解と実践」を以下のように開催します。 日時:1月31日(火)9:30~17:00 会場:グローバルテクノ社(JR高田馬場駅下車、徒歩5分) お申込みは、下記のURLまでお願いいたします。 http://www.gtc.co.jp/s…
経営品質向上活動を行っている組織では、目標展開にバランススコアカード(以下、BSC)を使っているところが多いと聞く。以前からBSCに深く関わってきた筆者においても、BSCは経営品質やISOマネジメントシステムのフレームワークにしっくりと整合することを良…
本棚に並んでいる書籍の中で、未だに読んでいないけれど、気になる本がいくつかある。『小倉昌男 経営学』もその一冊で、この正月休みに何気なく手にとって一読してみた。宅急便の生みの親として知られるヤマト運輸の二代目社長だった小倉昌男さんの執筆本で…
全体最適というテーマで、資料を集め始めたことがある。この作業は今でも続けているのだが、世の中に全体最適という言葉を冠するタイトルの書籍が少ないということもあり、まとまった成果に仕上げたいと考えつづけてきた。 その用語に対するものは部分最適と…
新年あけまして、おめでとうございます。さて、「戦略的ISO経営とマネジメントシステム(MS)・コーディネーターの役割」と題し、四谷キャンパス(千駄ヶ谷)にて半日のビジネス戦略セミナー(参加費無料)を開催します。今回はISOの新展開を先取りして、経営…
日本経営品質学会という小規模な学会がある。昨年の学会は11月に開催された。その基調講演にD社のスピーカーが出講し、いままで取り組んできた職場風土変革や、組織価値観(使命・ビジョン・方針)の徹底浸透による組織活性化についての事例を紹介していた。…
およそ25年前、筆者の勤務していたフィリップス社は、未曾有の経営危機に陥っていたことがあった。刷新された当時の経営グループは「センチュリオン」と呼ばれる経営改革に乗り出し、その一環として、リーダーの意識変革のために今で言う「360度評価」の仕組…
経営品質賞のフレームワークであるビジネスエクセレンスモデル(以下、経営品質)と出会ったのは、1990年代の半ばである。はじめての出会いは、筆者が勤務していたオランダのフィリップス社でグローバル展開していた Philips Quality Award(PQA)であった。…
数年前のことだが、大学の図書館で入山氏の本を借りたことがあった。金曜日の授業が終わった後、ややリラックスした気分に浸りながら、町田で寿司をつまみながら読みふけっていたことを思い出す。彼がまだ海外で教鞭をとっていたころに出版された本で、世界…
近江といえば、かつて仕事でよく行っていたのが彦根である。北近江の長浜にある高月や、多賀大社のある多賀にも数回足を運んだことがあるが、やはり彦根城を中心とした歴史的由来からくる風土と、そこでお世話になった方々との交流の思い出は、いまでも忘れ…
11月に大阪にゆく仕事があった。ちょうど、その前日が祝日だったので、かねてより訪ねてみたかった東大阪の司馬遼太郎記念館に立ち寄ってみた。建物の設計は、かの有名な安藤忠雄さんだそうで、展示されていた建築設計図を見てみると、ある1点からコンパ…
高校生の時分から、鎌倉に行くのが好きであった。東京から電車で1時間くらいということもあり、気軽に行ける観光古都の地ともなっていたのであろう。鎌倉への道中、鎌倉を舞台にした本やガイドブックを読み、ペンタックスの一眼レフカメラを携えて、四季お…
早いもので、今年も押し迫ってきた。年末という気分でもないが、本棚の資料を整理しようと思い立った。いざ作業を進めてみると、なかなか容易ではない。そこで3つに分類をしてみた。ひとつ目は、どうしても捨てられないもの。ふたつ目は、文句なしに手放し…
高橋義郎の公開セミナーです。皆様のご来場をお待ちしています。 ◆開催日時 : 2016年8月31日(水) 第一部:9:15~12:30、第2部:13:30~17:00 ◆開催会場 : 江戸東京博物館(両国)学習室1 ◆プログラム: 第1部:マネジメントシステムの有効性を高める…
高橋義郎の公開セミナーです。皆様のお申込みをお待ちしています。 ◆開催日時 : 2016年8月30日(火)9:30~17:00 ◆開催会場 : グローバルテクノ(JR高田馬場駅から徒歩5分) ◆お申込み : 下記URLへアクセス http://www.gtc.co.jp/semn/other_iso/rm…
やはりB2B型ビジネスの伝統的製造会社では、市場や顧客の視点を考えるのは無理なのかな?、と思いながら、某社の中期経営計画を眺めていたことがある。7月半ばにコメンテーターとして参加した、大手企業の経営企画部門が集まった会合での話だ。その会社…