高橋義郎のブログ

経営品質、バランススコアカード、リスクマネジメント、ISO経営、江戸東京、などについてのコミュニティ型ブログです。

7つ目の Decade を通り過ぎて

 Decadeという英語があります。改めて調べてみると、10年間とか、10を単位とする1群などと解説されています。私事で恐縮ですが、数日前に7つのDecadeを経た誕生日を迎え、8つ目のDecadeに足を踏み入れました。つまり、70歳になったのです。60歳までは会社勤務の身で、仕事の内容は変わっても毎月の給与を得られる給与所得者としての生活様式は大きく変わりませんでしたが、それ以降は会社で培った経営管理の業務経験をもとに個人事業を立ち上げ、いわば自分の2本足に拠って立つことを始めました。幸運にも多くの方々から支援の手が差し延べられ、今日に至るまで感謝に絶えない気持ちでいっぱいです。加えて、この8年間には大学院の教員として経営を学術的に考える機会もいただき、院生の修士論文をはじめ、経営学に関する多くの文献に接することができました。
 ただ、人間というものは同じ分野ばかりに没していると、息抜きになる知見に触れたくなります。どこかの本で、かつての吉田茂首相が、銭形平次の捕り物を愛読していたことを政治記者から咎められたことを読んだ記憶があるのですが、政治に忙殺される中で脳を休めるには格好の読み物であったでしょう。筆者の場合、司馬遼太郎の執筆本や、コナンドイルのシャーロックホームズのシリーズ本が、それに該当するかもしれません。そこで、70歳になった機に、司馬遼太郎の「街道をゆく」を読み直してみようと考え、登場する地名を地図に書き込んでみようと思い立ちました。そして、日本列島の北から始めようと思い、『北海道の諸道』を手に取ったところです。バランススコアカードやマネジメントシステムの研究の合間に、印象に残った箇所を抜き書きし、本ブログで紹介させていただければと思います。

(2021年2月12日)